卒業生インタビューVol.1 特別支援学校教員 木谷優美

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東北福祉大学体育会ソフトテニス部を 2016年度に卒業し、OB・OG会の副会長も務められている木谷優美さんへインタビューをしました。学生時代には女子を歴代最高成績の大学王座準優勝へキャプテンとして導き、卒業後は全日本社会人選手権で準優勝など、全国を舞台に活躍されています。

 

 

福祉大から教員へ

地元の高校卒業後、3月下旬から宮城へ入り、一人暮らしが始まりました。テニスを続けながら教員免許を取るために社会教育学科に進学しました。大学3年生の秋ごろ、福井国体のお話があり、4年の夏には福井に行くことを決めていました。

 

教員をめざしていた私は、4年の夏に福井県の教員採用試験に挑戦しましたが、その年の試験は不合格でした。大学卒業後は福井県体育協会(現スポーツ協会)に就職しました。そして、昨年の教員採用試験に合格し、現在は特別支援学校で働いています。

 

 

特別支援学校での仕事とは?

特別支援学校には何らかの病気や障害を持ち、通常学級には馴染めない生徒たちが在籍しています。私は高等部の副担任をしており、卒業後の進路を見据えた指導をしています。対人関係に不安感を持ち、学校に登校できない生徒もいます。

 

また、登校ができても教室に入れず個別の部屋で活動して帰る生徒もいます。しかし卒業後には、社会に出て生きていかなければなりません。そのために私はまずは安心して登校できるように支援したり、社会に出て働くための指導などを行っています。

 

 

実業団は大学と条件が違う

今私は教員として働きながらクラブチームでソフトテニスをしています。一緒にテニスをしている仲間もそれぞれ違う場所で働きながら時間を見つけて練習しています。集まれる時間がなかなか合わなくて、満足のいく練習がしにくいなと感じました。

 

大会にも仕事の関係で出ることができない人がいたりして、ペアの変更があったりしました。社会人になると、それぞれ違う条件の上で練習をしなければならなかったので、その点は大学と違うなと思います。

 

 

部活の経験が今、活きている

大学の部活では日々の練習だけではなく、週に1回ソフトテニス研究会がありました。そこでは全国トップレベルのプレー動画を見て、部員同士で自分たちとの違いや、トップに近づくために必要なことについて話し合い、また部活での取り組み方や改善点などお互いに考え、検討し、考え方のレベルアップを図りました。クラブチームでの活動は仲間同士で作っていなければならないので、ソフトテニス研究会の経験は役に立っています。

 

そして、部活では礼儀を学びました。幹部の方に対しての礼儀、上級生・下級生と共に目標に向かう姿勢など、現在の職場での働き方に活かされています。そういったことは、学生のときにしかきちんと教えてくれません。今のうちにしっかりとした上下関係を築き、社会人になる準備をしておくべきだと思います。

 

 

後輩へのメッセージ

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私は教員1年目ですので、まだまだ勉強が足りないことだらけです。失敗ばかりですが、日々少しでも成長できるように仕事に励んでいます。学生のころと変わらないことは、目標に向かって努力することです。大学の部活を通して、目標に向かって自分を磨くこと、仲間と協力することなど学びました。また、苦しかったこと、嬉しかったこともたくさん経験しました。

このような学生時代があったから、今の私がいます。部活のこと、就職のことなど考えることはたくさんあるのに、大学の4年間はあっという間に過ぎていきます。

一分一秒を大切に、全力で楽しんでください。